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電気工事士はやめとけ?労働時間・年収・人手不足をデータで確かめる

更新日: 2026-10-01

約3分で読めます出典を記事の最後に明記

「電気工事士はやめとけ」という言葉を見て、不安になった人もいると思います。この記事では、労働時間・年収・求人の状況を国の統計で確かめます。統計で分かることと分からないことを分けて、判断の材料を整理します。

この記事の要点

  • 電気工事従事者の残業時間(超過実労働時間)は月17時間です
  • 年収の試算は628万円で、前年から14.7%増えました
  • 有効求人倍率は3.26倍で、全職業の1.05倍を大きく上回ります
ほかの要点(1)
  • 電気工事従事者の15.2%は、人を雇わずに働く業主(一人親方など)です

働く時間は長いのか

国の賃金構造基本統計調査(2025年)で、1か月あたりの労働時間を比べます。

職種 所定内実労働時間 超過実労働時間(残業) 平均勤続年数
電気工事従事者 163時間 17時間 14.3年
建築技術者(施工管理を含む) 166時間 17時間 12.9年
配管従事者 165時間 11時間 12.7年
大工 174時間 12時間 11年
発電員・変電員 153時間 19時間 16.5年

企業規模別に見ると、従業員1,000人以上の企業は所定内が150時間・残業が22時間、10〜99人の企業は所定内が173時間・残業が12時間です。働く時間の長さは、会社の規模によって形が違います。

年収は上がっているのか

電気工事従事者の年収の試算は、2024年の548万円から、2025年は628万円になりました。関連する職種と比べた増減は次のとおりです。

職種 年収の試算(2025年) 前年(2024年) 増減
発電員・変電員 707万円 659万円 +7.4%
電気・電子・電気通信技術者 704万円 755万円 -6.8%
建築技術者(施工管理を含む) 679万円 642万円 +5.8%
電気工事従事者 628万円 548万円 +14.7%
土木技術者 625万円 597万円 +4.8%
配管従事者 523万円 486万円 +7.7%
大工 485万円 449万円 +8.2%
電気機械器具組立従事者 446万円 429万円 +4.0%

1年分の変化なので、翌年も同じように伸びるとは限りません。年齢別・経験年数別の数字は「電気工事士の年収」で詳しく紹介しています。

人手は足りているのか

厚生労働省の一般職業紹介状況(2026年7月分)で、ハローワークの求人と求職者の状況を見ます。

職業 有効求人倍率 有効求人数の前年同月比 有効求職者数の前年同月比
電気工事従事者 3.26倍 +4.5% +8.1%
建築・土木・測量技術者 5.46倍 +0.1% -0.2%
建設・採掘従事者 4.99倍 +0.6% +1.6%
職業計 1.05倍 -3.0% +0.9%

電気工事従事者の有効求人倍率は3.26倍で、求職者1人に対して3件以上の求人があります。求人数は前年同月より+4.5%、求職者数は+8.1%でした。仕事を探す人も増えていますが、求人のほうが多い状態が続いています。

独立という選択肢

令和2年国勢調査では、電気工事の仕事をしている人は505,940人で、そのうち15.2%が人を雇わずに働く業主でした。全職業の6.4%と比べて高い割合です。

区分 電気工事従事者 割合 全職業の割合
就業者の総数 505,940人 100% 100%
雇用者(会社員・パートなど) 345,300人 68.2% 81.5%
役員 55,300人 10.9% 5.4%
人を雇っている業主 16,560人 3.3% 1.8%
人を雇っていない業主(一人親方など) 76,870人 15.2% 6.4%
家族従業者 7,650人 1.5% 2.8%

会社に勤める以外に、経験を積んで独立する道が一般的にある仕事だと言えます。ただし、独立後の収入はこの記事の統計には含まれていません。

統計では分からないこと

統計が示すのは平均の数字です。一人ひとりの働き方や、現場の安全・体力の負担、人間関係、扱う工事の種類による違いは、この数字からは読み取れないため、職場の見学や、実際に働いている人の話で確かめることをおすすめします。

よくある質問

Q. 残業は多いですか? A. 2025年の統計では、電気工事従事者の残業時間(超過実労働時間)は月17時間でした。会社の規模によって違いがあります。

Q. 未経験からでも働けますか? A. 統計からは個別の採用条件は分かりません。経験0年の人の所定内給与額は月25万1,200円で、経験とともに上がります(電気工事士の年収)。

出典