工具ベルトを着けた電気工事の作業者の手元と分電盤資格

電気工事士の資格とは|第二種・第一種の違いと、施工管理技士・電験へのステップアップ

更新日: 2026-10-07

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電気工事士は、電気工事士法で定められた国家資格です。一般家庭や商店の屋内配線などの電気工事の作業には、電気工事士の資格が必要です。資格には第二種と第一種があり、その先に電気工事施工管理技士や電験(電気主任技術者)といった資格が続きます。この記事では、資格の違いと取る順番を、試験を実施する団体の公表資料で整理します。

この記事の要点

  • 第二種電気工事士は一般用電気工作物等、第一種電気工事士はそれに加えて最大電力500kW未満の自家用電気工作物(小規模なビル・工場など)の電気工事の作業に従事できます
  • どちらも学科試験と技能試験の2段階で、令和7年度の第二種の合格率は学科56.6%・技能71.8%でした
  • 第一種は、試験に合格したうえで電気工事の実務経験3年以上がないと免状を受けられません
ほかの要点(1)
  • 現場の管理に進むなら電気工事施工管理技士、設備の保安の監督に進むなら電験(電気主任技術者)が次の資格になります

電気工事士とはどんな資格か

電気工事士法は、電気工事の欠陥による災害を防ぐため、一定の範囲の電気工作物について、電気工事の作業に従事する人の資格を定めています。電気工事士は、この作業に従事するための資格です。

資格 作業に従事できる範囲
第二種電気工事士 一般用電気工作物等(一般家庭・商店などの屋内配線設備、小規模な太陽電池発電設備など)
第一種電気工事士 第二種の範囲に加えて、自家用電気工作物のうち最大電力500kW未満の需要設備(高圧で受電する小規模なビル・工場など)

コンセントにコードをつなぐ工事など、電気工事士法施行令で定める「軽微な工事」は、資格がなくても行えます。

試験のしくみ

第二種・第一種とも、学科試験と技能試験の2段階です。学科試験は四肢択一式で、パソコンで解答するCBT方式か、マークシートの筆記方式で受けます。技能試験は、持参した工具で、配線図で与えられた課題を支給材料で一定時間内に完成させる試験です。技能試験の課題は、候補問題が事前に公表されています。

第二種の学科試験の科目は、電気に関する基礎理論、配電理論及び配線設計、電気機器・材料・工具、施工方法、検査方法、配線図、保安に関する法令の7つです。

資格 試験 令和7年度の受験者数 合格率
第二種電気工事士 学科試験 139,087人 56.6%
第二種電気工事士 技能試験 99,610人 71.8%
第一種電気工事士 学科試験 36,154人 57.4%
第一種電気工事士 技能試験 28,403人 58.1%

試験日と申し込みは第二種電気工事士の試験日の記事、過去問は第二種電気工事士の過去問の記事、合格率の推移は第二種・第一種の合格率の記事にまとめています。

資格を取る順番(ステップアップ)

電気の仕事の資格は、次のような階段で考えると整理しやすくなります。

  1. 第二種電気工事士: 住宅や店舗の電気工事の入口です。学科試験は、電気主任技術者の免状を持つ人などは免除を受けられます
  2. 第一種電気工事士: ビルや工場の電気工事に広がります。免状には、電気工事の実務経験3年以上が必要です(試験に合格する前の経験も数えられます)
  3. 電気工事施工管理技士(2級・1級): 工事の計画や工程・品質・安全の管理を担う資格です。1級の第一次検定は、その年度に19歳以上になれば実務経験なしで受けられます
  4. 電験(電気主任技術者・第三種〜第一種): ビル・工場などの電気設備の工事・維持・運用の保安を監督する資格です。第三種は、電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物(出力5千キロワット以上の発電所を除く)を扱えます

電気工事士から電験に進む人もいれば、電験から電気工事士の資格を取る人もいます。電験の免状を持つ人は、第二種・第一種の学科試験の免除を受けられます。

資格 令和7年度の合格率 詳しい記事
1級電気工事施工管理技士(第一次検定) 41.5% 1級電気工事施工管理技士の合格率
電験三種 13.0% 電験三種の合格率・試験日
電験二種(二次試験) 16.5% 電験二種の合格率

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