天井の配線作業をする電気工事士の後ろ姿年収

電気工事士の年収はいくら?平均628万円を規模・年齢・経験・都道府県別に解説

更新日: 2026-10-01

約4分で読めます出典を記事の最後に明記

電気工事士の年収は、国の賃金構造基本統計調査(2025年)で見ると、平均628万円です。月給と賞与から計算した試算で、前年の548万円から14.7%増えました。この記事では、企業規模・年齢・経験年数・都道府県別の数字を、すべて公的統計の原表から転記して整理します。

この記事の要点

  • 電気工事従事者の年収の試算は628万円で、前年から14.7%増えました
  • 従業員1,000人以上の企業では753万円、10〜99人の企業では546万円です
  • 経験0年の所定内給与額は月25万1,200円、経験15年以上では月41万6,900円です
ほかの要点(1)
  • 都道府県別では、東京が762万円で2位です

電気工事士の平均年収

国の賃金構造基本統計調査には、電気工事士の資格を持つ人だけを集計した数字はありません。この記事では、職業分類の「電気工事従事者」の数字を使います。電気工事従事者は、建物や設備の電気工事、電気通信設備の工事、電線の架線・敷設などに従事する人の分類で、資格の有無は問いません。

項目 2025年 2024年
月給(きまって支給する現金給与額) 41万1,500円 36万7,600円
年間賞与 134万3,100円 106万4,900円
年収の試算(月給×12+賞与) 628万円 548万円
平均年齢 41.6歳 43.4歳

2025年は平均年齢が前年の43.4歳から41.6歳に下がる一方、年収の試算は大きく増えました。標本調査のため、調査の対象となった事業所や労働者の入れ替わりも数字に影響します。1年分の変化だけで傾向を判断せず、翌年以降の数字もあわせて確かめることをおすすめします。

賃金構造基本統計調査は、従業員10人以上の企業に雇われている一般労働者が対象です。一人親方など個人で事業をしている人の収入は含まれません。

企業規模別の年収

年収の試算は、企業の規模が大きいほど高くなります。従業員1,000人以上の企業は月給・賞与ともに高く、100〜999人と10〜99人では月給はほぼ同じで、差は主に賞与です。

企業規模 月給 年間賞与 年収の試算 平均年齢
企業規模計(10人以上) 41万1,500円 134万3,100円 628万円 41.6歳
1,000人以上 47万6,600円 181万200円 753万円 38.8歳
100~999人 36万8,200円 116万9,400円 559万円 43.6歳
10~99人 37万1,100円 100万4,900円 546万円 43.3歳

月給は、統計の「きまって支給する現金給与額」(残業代などを含む毎月の給与)です。

年齢別の年収

年齢別に見ると、年収の試算は20代で大きく上がります。35〜39歳で728万円、55〜59歳で744万円です。

電気工事従事者の年齢別の年収の試算(2025年)(単位:万円)(横軸は年齢)
0200400600800〜192535455565393万円
年齢 月給 年間賞与 年収の試算
〜19歳 23万9,600円 26万2,800円 314万円
20〜24歳 29万8,700円 77万1,300円 436万円
25〜29歳 35万4,800円 106万3,300円 532万円
30〜34歳 40万1,700円 127万6,800円 610万円
35〜39歳 46万9,400円 164万3,500円 728万円
40〜44歳 45万400円 165万4,000円 706万円
45〜49歳 46万8,900円 160万1,600円 723万円
50〜54歳 45万6,700円 151万300円 699万円
55〜59歳 48万3,100円 164万200円 744万円
60〜64歳 39万1,200円 135万8,400円 605万円
65〜69歳 31万4,500円 89万4,800円 467万円
70歳〜 28万7,700円 47万9,500円 393万円

経験年数別の年収

電気工事従事者としての経験年数別の数字です。この表は残業代などを含まない所定内給与額で、上の表の月給とは定義が違います。

経験年数 所定内給与 年間賞与 年収の目安
経験年数計 36万1,500円 134万3,100円 568万円
0年 25万1,200円 21万8,900円 323万円
1~4年 29万6,500円 99万3,300円 455万円
5~9年 32万300円 118万6,800円 503万円
10~14年 36万400円 132万6,600円 565万円
15年以上 41万6,900円 169万1,000円 669万円

所定内給与は、残業代などを除いた毎月の給与です。年収の目安は「所定内給与×12+年間賞与」で計算しています。

経験0年と15年以上を比べると、所定内給与額は月25万1,200円から月41万6,900円に、年間賞与は21万8,900円から169万1,000円に増えます。経験を積むほど、賞与の差が大きくなります。

都道府県別の年収

都道府県別の年収の試算を、高い順に並べました。都道府県別の数字は対象となる労働者が少ない県もあり、年によって大きく変わることがあります。

順位 都道府県 年収の試算
1 京都 779万円
2 東京 762万円
3 山口 702万円
4 宮城 687万円
5 奈良 678万円
6 愛知 659万円
7 山梨 654万円
8 福岡 645万円
9 大分 637万円
10 静岡 633万円
11 北海道 629万円
12 広島 618万円
13 神奈川 615万円
14 茨城 613万円
15 佐賀 603万円
16 島根 602万円
17 熊本 600万円
18 香川 598万円
19 三重 591万円
20 和歌山 588万円
21 岐阜 571万円
22 滋賀 571万円
23 長野 570万円
24 鹿児島 566万円
25 千葉 565万円
26 長崎 554万円
27 埼玉 551万円
28 栃木 543万円
29 福島 538万円
30 大阪 537万円
31 宮崎 537万円
32 山形 536万円
33 鳥取 534万円
34 石川 528万円
35 沖縄 522万円
36 秋田 522万円
37 新潟 521万円
38 群馬 520万円
39 岡山 519万円
40 岩手 519万円
41 兵庫 518万円
42 富山 517万円
43 高知 509万円
44 青森 491万円
45 愛媛 482万円
46 福井 477万円
47 徳島 474万円

年収を上げる道

電気工事従事者と、関連する職種の年収の試算を比べます。職種は資格と一対一で対応するものではありませんが、キャリアの方向を考える目安になります。

職種 年収の試算(2025年) 前年(2024年) 増減
発電員・変電員 707万円 659万円 +7.4%
電気・電子・電気通信技術者 704万円 755万円 -6.8%
建築技術者(施工管理を含む) 679万円 642万円 +5.8%
電気工事従事者 628万円 548万円 +14.7%
土木技術者 625万円 597万円 +4.8%
配管従事者 523万円 486万円 +7.7%
大工 485万円 449万円 +8.2%
電気機械器具組立従事者 446万円 429万円 +4.0%
  • 施工管理: 建築技術者(施工管理を含む)は679万円です。電気工事施工管理技士の資格を取り、現場の管理に移る道があります。
  • 電気設備の保安: 発電員・変電員は707万円です。電気主任技術者(電験)の資格を生かす仕事の一部が含まれます。
  • 大きな企業へ移る: 同じ電気工事従事者でも、従業員1,000人以上の企業の年収の試算は753万円です。

よくある質問

Q. 電気工事士の資格を持つ人だけの年収は分かりますか? A. 国の統計には、資格の保有者だけの数字はありません。この記事の数字は、職業分類の「電気工事従事者」のものです。

Q. 第二種と第一種で年収は違いますか? A. 資格の種類別の公的統計はありません。この記事の企業規模別・経験年数別の数字を目安にしてください。

Q. 一人親方の収入は含まれていますか? A. 含まれていません。賃金構造基本統計調査は、企業に雇われている人が対象です。国勢調査では、電気工事従事者の15.2%が人を雇わずに働く業主(一人親方など)でした。

出典

年収の試算は「きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額」で計算しています。経験年数別の年収の目安は「所定内給与額×12+年間賞与その他特別給与額」です。