資格電験三種の合格率は13.0%(令和7年度)|過去10年の推移と上期・下期、科目合格の数字
電験三種(第三種電気主任技術者試験)の令和7年度の合格率は13.0%でした。受験者48,942人のうち、合格者は6,365人です。この記事の数字は、試験を実施する一般財団法人電気技術者試験センターの公表資料から機械的に転記し、合格率は合格者数を受験者数で割って計算しています。
この記事の要点
- 令和7年度の合格率は13.0%で、令和6年度の16.4%から下がりました
- 平成28年度の8.5%と比べると、ここ数年の合格率は高い水準にあります。最も高かったのは令和5年度の18.8%です
- 令和7年度は、合格者6,365人に対して、一部の科目だけに合格した科目合格者が13,539人いました
ほかの要点(1)
- CBT方式の申込者は、令和5年度の11,850人から令和7年度の22,947人に増えました
電験三種の合格率(令和7年度)
電験三種は、令和4年度から上期と下期の年2回の実施になりました。令和7年度の2回の結果は次のとおりです。
| 回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度上期 | 24,766人 | 3,201人 | 12.9% |
| 令和7年度下期 | 24,176人 | 3,164人 | 13.1% |
| 令和7年度の計 | 48,942人 | 6,365人 | 13.0% |
上期と下期で、合格率に大きな差はありませんでした。
過去10年の合格率の推移
平成28年度から令和7年度まで、10年間の数字を並べました。令和4年度以降は、上期と下期を合計しています。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 科目合格者数 |
|---|---|---|---|---|
| 平成28年度 | 46,552人 | 3,980人 | 8.5% | 13,457人 |
| 平成29年度 | 45,720人 | 3,698人 | 8.1% | 12,176人 |
| 平成30年度 | 42,976人 | 3,918人 | 9.1% | 12,335人 |
| 令和元年度 | 41,543人 | 3,879人 | 9.3% | 13,318人 |
| 令和2年度 | 39,010人 | 3,836人 | 9.8% | 11,686人 |
| 令和3年度 | 37,765人 | 4,357人 | 11.5% | 12,278人 |
| 令和4年度 | 62,571人 | 7,307人 | 11.7% | 18,199人 |
| 令和5年度 | 52,735人 | 9,894人 | 18.8% | 18,013人 |
| 令和6年度 | 49,963人 | 8,181人 | 16.4% | 15,533人 |
| 令和7年度 | 48,942人 | 6,365人 | 13.0% | 13,539人 |
表のとおり、令和2年度までの合格率は、高い年でも9.8%にとどまっていました。年2回の実施になった令和4年度の後、令和5年度に18.8%まで上がり、令和6年度は16.4%、令和7年度は13.0%でした。受験者数は、令和4年度の62,571人から令和7年度の48,942人に減っています。なお、令和4年度以降の受験者数は上期と下期の延べ人数で、両方を受けた人は2回数えています。年1回だった令和3年度までの数字とは、そのまま比べられません。
合格率は、その年の問題の難しさや受験者の顔ぶれで上下します。1年の数字だけで「易しくなった」「難しくなった」と判断せず、数年分の推移で見ることをおすすめします。
上期・下期ごとの合格率
年2回の実施になった令和4年度から、回ごとの数字を並べました。
| 回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和4年度上期 | 33,786人 | 2,793人 | 8.3% |
| 令和4年度下期 | 28,785人 | 4,514人 | 15.7% |
| 令和5年度上期 | 28,168人 | 4,683人 | 16.6% |
| 令和5年度下期 | 24,567人 | 5,211人 | 21.2% |
| 令和6年度上期 | 25,416人 | 4,064人 | 16.0% |
| 令和6年度下期 | 24,547人 | 4,117人 | 16.8% |
| 令和7年度上期 | 24,766人 | 3,201人 | 12.9% |
| 令和7年度下期 | 24,176人 | 3,164人 | 13.1% |
令和4年度は、上期の8.3%に対して下期は15.7%と、回によって差がありました。令和6年度からは、上期と下期の差が小さくなっています。
科目合格者が多い理由
電験三種の試験は、理論・電力・機械・法規の4科目です。科目別の合格制度があり、合格した科目は、その後の連続5回の試験で免除を受けられます(年2回の試験なので、およそ2年半)。1回の試験で4科目すべてに合格しなくても、数回に分けて合格を目指せます。
そのため、一部の科目だけに合格した科目合格者が、最終的な合格者よりも多くなります。令和7年度は、合格者6,365人に対して、科目合格者が13,539人でした。合格率だけを見ると低く感じますが、科目合格を積み上げて合格する人も多い試験です。
CBT方式の広がり
電験三種の試験には、テストセンターのパソコンで受けるCBT方式と、試験会場で解答用紙に記入する筆記方式があります。電気技術者試験センターの事業報告書によると、申込者の内訳は次のように変わっています。
| 年度 | CBT方式の申込者 | 筆記方式の申込者 |
|---|---|---|
| 令和5年度 | 11,850人 | 58,960人 |
| 令和6年度 | 19,945人 | 46,683人 |
| 令和7年度 | 22,947人 | 43,604人 |
この表は受験者ではなく申込者の数です。CBT方式を選ぶ人は年々増えています。
合格した後の免状の交付
試験に合格した後、申請すると第三種電気主任技術者の免状が交付されます。令和7年度に交付された第三種の免状は8,966件でした。免状を受けると、電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物(出力5千キロワット以上の発電所を除く)について、工事・維持・運用の保安の監督ができるようになります(電気事業法施行規則第56条)。
出典
- 一般財団法人電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験の試験結果と推移」
- 一般財団法人電気技術者試験センター「令和7年度 事業報告書」
- 一般財団法人電気技術者試験センター「電気主任技術者の資格概要」(試験科目・科目別合格制度)
- 一般財団法人電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験」(試験の実施方式)
- 一般財団法人電気技術者試験センター「令和8年度第三種電気主任技術者上期試験受験案内」(科目合格による免除の期間)
試験日・申込期間・受験手数料は、電験三種の試験日の記事にまとめています。 - e-Gov法令検索「電気事業法施行規則」第56条(免状の種類による監督の範囲)


