第二種電気工事士の合格率は学科56.6%・技能71.8%(令和7年度)|過去10年の推移と上期・下期
第二種電気工事士試験の令和7年度の合格率は、学科試験が56.6%、技能試験が71.8%でした。学科試験には139,087人が受験しています。この記事の数字は、試験を実施する一般財団法人電気技術者試験センターの公表資料から機械的に転記し、合格率は合格者数を受験者数で割って計算しました。
この記事の要点
- 令和7年度は、学科試験の受験者139,087人のうち78,711人が合格しました
- 技能試験は、受験者99,610人のうち71,471人が合格しています
- 令和8年度上期は、学科試験が62.2%、技能試験が73.4%でした
ほかの要点(1)
- 学科試験のCBT方式の申込者は、令和5年度の18,322人から令和7年度の29,489人に増えました
令和7年度の合格率
第二種電気工事士試験は、上期と下期の年2回行われます。令和7年度の年間の結果は次のとおりです。
| 試験 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 学科試験 | 139,087人 | 78,711人 | 56.6% |
| 技能試験 | 99,610人 | 71,471人 | 71.8% |
技能試験を受けられるのは、学科試験の合格者と、学科試験の免除を受けた人です。そのため、技能試験の受験者には、その回の学科試験を受けていない人も含まれます。学科試験と技能試験の合格率を掛け合わせても、受験者全体の合格の割合にはなりません。
令和8年度上期の結果
令和8年度は、上期の結果まで公表されています。
| 試験 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 学科試験 | 78,290人 | 48,692人 | 62.2% |
| 技能試験 | 58,393人 | 42,875人 | 73.4% |
学科試験・技能試験とも、令和7年度の年間の合格率を上回りました。
過去10年の合格率の推移
平成28年度から令和7年度まで、上期と下期を合計した年度ごとの数字を並べました。
| 年度 | 学科 受験者数 | 学科 合格者数 | 学科 合格率 | 技能 受験者数 | 技能 合格者数 | 技能 合格率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 平成28年度 | 114,528人 | 67,150人 | 58.6% | 84,805人 | 62,216人 | 73.4% |
| 平成29年度 | 112,379人 | 66,379人 | 59.1% | 81,356人 | 55,986人 | 68.8% |
| 平成30年度 | 123,279人 | 68,321人 | 55.4% | 95,398人 | 64,377人 | 67.5% |
| 令和元年度 | 122,266人 | 80,625人 | 65.9% | 100,379人 | 65,520人 | 65.3% |
| 令和2年度 | 104,883人 | 65,114人 | 62.1% | 72,997人 | 52,868人 | 72.4% |
| 令和3年度 | 156,553人 | 92,640人 | 59.2% | 116,276人 | 84,684人 | 72.8% |
| 令和4年度 | 145,088人 | 81,179人 | 56.0% | 97,659人 | 70,888人 | 72.6% |
| 令和5年度 | 134,025人 | 79,655人 | 59.4% | 95,337人 | 67,749人 | 71.1% |
| 令和6年度 | 132,462人 | 77,045人 | 58.2% | 94,238人 | 66,215人 | 70.3% |
| 令和7年度 | 139,087人 | 78,711人 | 56.6% | 99,610人 | 71,471人 | 71.8% |
10年間の学科試験の合格率は、低い年で55.4%、高い年で65.9%でした。技能試験は、令和2年度以降、毎年度70.3%から72.8%の範囲に収まっています。学科試験の受験者数は、最も少なかった令和2年度でも104,883人でした。
上期・下期ごとの合格率
令和4年度からの回ごとの数字です。
| 回 | 学科 受験者数 | 学科 合格者数 | 学科 合格率 | 技能 受験者数 | 技能 合格者数 | 技能 合格率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和4年度上期 | 78,634人 | 45,734人 | 58.2% | 53,558人 | 39,771人 | 74.3% |
| 令和4年度下期 | 66,454人 | 35,445人 | 53.3% | 44,101人 | 31,117人 | 70.6% |
| 令和5年度上期 | 70,414人 | 42,187人 | 59.9% | 49,547人 | 36,250人 | 73.2% |
| 令和5年度下期 | 63,611人 | 37,468人 | 58.9% | 45,790人 | 31,499人 | 68.8% |
| 令和6年度上期 | 70,139人 | 42,194人 | 60.2% | 50,668人 | 35,949人 | 71.0% |
| 令和6年度下期 | 62,323人 | 34,851人 | 55.9% | 43,570人 | 30,266人 | 69.5% |
| 令和7年度上期 | 70,945人 | 40,942人 | 57.7% | 51,576人 | 37,158人 | 72.0% |
| 令和7年度下期 | 68,142人 | 37,769人 | 55.4% | 48,034人 | 34,313人 | 71.4% |
| 令和8年度上期 | 78,290人 | 48,692人 | 62.2% | 58,393人 | 42,875人 | 73.4% |
学科試験は、令和4年度から令和7年度まで、毎年下期の合格率が上期を下回りました。技能試験も、同じ4年度とも下期のほうが低くなっています。回によって差があるため、合格率だけで受ける回を選ぶ根拠にはなりにくい点に注意してください。
学科試験と技能試験のしくみ
学科試験は、CBT方式と筆記方式のどちらかで受験します。両方を受けることはできません。学科試験が不合格になった場合や欠席した場合は、その回の技能試験は受けられません。
技能試験は、持参した作業用工具を使い、配線図で与えられた問題を、支給される材料で一定時間内に完成させる試験です。電線の接続、配線工事、電気機器や配線器具の設置、接地工事などから出題されます。
学科試験のCBT方式の広がり
電気技術者試験センターの事業報告書によると、第二種電気工事士の学科試験の申込者は、方式別に次のように変わっています。
| 年度 | CBT方式の申込者 | 筆記方式の申込者 |
|---|---|---|
| 令和5年度 | 18,322人 | 132,524人 |
| 令和6年度 | 23,250人 | 125,191人 |
| 令和7年度 | 29,489人 | 127,060人 |
受験者ではなく申込者の数です。筆記方式が今も多数ですが、CBT方式を選ぶ人は年々増えています。
合格した後にできること
試験に合格し、住んでいる都道府県の知事に申請すると、第二種電気工事士の免状が交付されます。免状を取ると、一般用電気工作物等の工事の作業に従事できます。
第二種電気工事士の資格だけでは、工場やビルなどの自家用電気工作物の工事はできません。ただし、電圧600ボルト以下で使う自家用電気工作物の工事(簡易電気工事)は、免状の取得後に認定講習を受けて認定電気工事従事者認定証を受ければ、作業に従事できます。
出典
- 一般財団法人電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験の試験結果と推移」
- 一般財団法人電気技術者試験センター「令和7年度 事業報告書」
- 一般財団法人電気技術者試験センター「第二種電気工事士の試験概要」(技能試験の内容)
- 一般財団法人電気技術者試験センター「令和8年度 第二種電気工事士 受験案内」(学科試験の方式・免状の申請)
- 一般財団法人電気技術者試験センター「電気工事士の資格概要」(簡易電気工事・認定電気工事従事者)



