第一種電気工事士の合格率は学科57.4%・技能58.1%(令和7年度)|過去10年の推移と年2回化
第一種電気工事士試験の令和7年度の合格率は、学科試験が57.4%、技能試験が58.1%でした。学科試験の受験者は36,154人です。この記事の数字は、試験を実施する一般財団法人電気技術者試験センターの公表資料から機械的に転記し、合格率は合格者数を受験者数で割って計算しました。
この記事の要点
- 令和7年度は、学科試験の受験者36,154人のうち20,735人、技能試験の受験者28,403人のうち16,509人が合格しました
- 技能試験の合格率は、令和3年度の67.0%から毎年下がり、令和7年度は58.1%でした
- 令和6年度から上期と下期の年2回の実施になりました
ほかの要点(1)
- 学科試験のCBT方式の申込者は、令和5年度の3,071人から令和7年度の20,106人に増えました
令和7年度の合格率
令和7年度の年間の結果は次のとおりです。
| 試験 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 学科試験 | 36,154人 | 20,735人 | 57.4% |
| 技能試験 | 28,403人 | 16,509人 | 58.1% |
技能試験を受けるのは、学科試験の合格者と学科試験の免除を受けた人です。そのため、学科試験と技能試験の合格率を掛け合わせても、受験者全体の合格の割合にはなりません。同じ年度の第二種電気工事士の技能試験は71.8%で、第一種の技能試験はそれより低い合格率でした。
令和8年度上期の結果
令和8年度は、上期の結果まで公表されています。
| 試験 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 学科試験 | 14,507人 | 8,307人 | 57.3% |
| 技能試験 | 12,514人 | 7,019人 | 56.1% |
過去10年の合格率の推移
平成28年度から令和7年度まで、年度ごとの数字を並べました。令和6年度からは上期と下期を合計しています。
| 年度 | 学科 受験者数 | 学科 合格者数 | 学科 合格率 | 技能 受験者数 | 技能 合格者数 | 技能 合格率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 平成28年度 | 39,013人 | 19,627人 | 50.3% | 23,677人 | 14,602人 | 61.7% |
| 平成29年度 | 38,427人 | 18,076人 | 47.0% | 24,188人 | 15,368人 | 63.5% |
| 平成30年度 | 36,048人 | 14,598人 | 40.5% | 19,815人 | 12,434人 | 62.8% |
| 令和元年度 | 37,610人 | 20,350人 | 54.1% | 23,816人 | 15,410人 | 64.7% |
| 令和2年度 | 30,520人 | 15,876人 | 52.0% | 21,162人 | 13,558人 | 64.1% |
| 令和3年度 | 40,244人 | 21,542人 | 53.5% | 25,751人 | 17,260人 | 67.0% |
| 令和4年度 | 37,247人 | 21,686人 | 58.2% | 26,578人 | 16,672人 | 62.7% |
| 令和5年度 | 33,035人 | 20,361人 | 61.6% | 26,143人 | 15,834人 | 60.6% |
| 令和6年度 | 35,320人 | 20,030人 | 56.7% | 28,372人 | 17,004人 | 59.9% |
| 令和7年度 | 36,154人 | 20,735人 | 57.4% | 28,403人 | 16,509人 | 58.1% |
学科試験の合格率は、低い年で40.5%、高い年で61.6%でした。技能試験は、令和3年度の67.0%を境に毎年少しずつ下がっています。合格率は年度の問題や受験者の顔ぶれで変わるため、数年分の推移で見ることをおすすめします。
年2回の実施と回ごとの合格率
第一種電気工事士試験は、令和5年度までは年1回でした。令和6年度からは、上期と下期の年2回行われています。回ごとの数字は次のとおりです。
| 回 | 学科 受験者数 | 学科 合格者数 | 学科 合格率 | 技能 受験者数 | 技能 合格者数 | 技能 合格率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和6年度上期 | 11,997人 | 7,112人 | 59.3% | 11,589人 | 6,607人 | 57.0% |
| 令和6年度下期 | 23,323人 | 12,918人 | 55.4% | 16,783人 | 10,397人 | 61.9% |
| 令和7年度上期 | 13,524人 | 7,643人 | 56.5% | 11,876人 | 6,548人 | 55.1% |
| 令和7年度下期 | 22,630人 | 13,092人 | 57.9% | 16,527人 | 9,961人 | 60.3% |
| 令和8年度上期 | 14,507人 | 8,307人 | 57.3% | 12,514人 | 7,019人 | 56.1% |
技能試験は、令和6年度・令和7年度とも、下期の合格率が上期を上回りました。学科試験は、令和6年度は上期、令和7年度は下期のほうが高く、決まった傾向は見えません。
学科試験に合格した人は、その次の回と次々回の試験で学科試験の免除を受けられます。たとえば令和7年度下期の学科試験の合格者は、令和8年度下期の試験まで免除の権利を使えます。
学科試験のCBT方式の広がり
学科試験は、CBT方式と筆記方式のどちらかで受験します。電気技術者試験センターの事業報告書によると、第一種電気工事士の学科試験の申込者は、方式別に次のように変わりました。
| 年度 | CBT方式の申込者 | 筆記方式の申込者 |
|---|---|---|
| 令和5年度 | 3,071人 | 35,328人 |
| 令和6年度 | 17,586人 | 22,460人 |
| 令和7年度 | 20,106人 | 20,765人 |
受験者ではなく申込者の数です。年2回の実施になった令和6年度にCBT方式の申込者が大きく増え、令和7年度はCBT方式と筆記方式がほぼ同じ数になりました。
免状に必要な実務経験とできる工事
第一種電気工事士の免状は、試験に合格しただけでは受けられません。電気工事の実務経験が3年以上必要です。合格する前の実務経験も数えられるので、第二種電気工事士として経験を積んでいれば、合格後すぐに都道府県知事へ申請できる場合があります。
免状を取ると、一般用電気工作物等に加えて、自家用電気工作物のうち最大電力500kW未満の需要設備(工場やビルなど)の電気工事の作業に従事できます。ネオン工事と非常用予備発電装置工事には、別の認定証が必要です。
出典
- 一般財団法人電気技術者試験センター「第一種電気工事士試験の試験結果と推移」
- 一般財団法人電気技術者試験センター「令和7年度 事業報告書」
- 一般財団法人電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験の試験結果と推移」
- 一般財団法人電気技術者試験センター「電気工事士の免状交付」(免状に必要な実務経験)
- 一般財団法人電気技術者試験センター「電気工事士の資格概要」(作業できる範囲)
- 一般財団法人電気技術者試験センター「令和8年度 第一種電気工事士 下期試験 受験案内」(学科試験免除の期間)



